日本呼吸器外科学会が公表している出題形式・出題範囲・合格率をもとに、限られた時間で仕上げるための優先順位を整理しました。無料で解けるサンプル問題も掲載しています。
学会が公表している2026年度の認定試験の案内では、試験はマークシート方式で、Multiple choice 120問予定、原則として2枝選択形式(X2タイプ、一部例外あり)とされています。準拠テキストは『呼吸器外科テキスト ~外科専門医・呼吸器外科専門医をめざす人のために~ 改訂第3版』で、TNM分類は肺癌取扱い規約 第9版、ガイドラインは2025年度版に準拠します。用語表記は同テキストおよび『呼吸器外科用語集』に準拠する旨も案内されています。
出典:日本呼吸器外科学会「2026年度呼吸器外科専門医認定試験実務部会からのお知らせ」(chest.umin.jp)。試験日程・受験申請などの最新情報は必ず学会公式でご確認ください。
「2つ選べ」という形式は、単一選択より運で当たりにくく、選択肢1つずつの正誤を独立して判断できるかが問われます。あいまいな理解のままでは、5択のうち「なんとなく合っていそうな2つ」を選んで落とすことになりがちです。対策としては、正解を覚えるのではなく、誤りの選択肢がなぜ誤りなのかを言語化できる状態まで持っていくのが効率的です。
学会公表の合格率は次のとおりです。合格率だけを見れば決して低くはありませんが、これは受験者が一定の研修要件を満たした層に限られているためで、無対策で通る試験という意味ではありません。
| 年度 | 合格率(学会公表) |
|---|---|
| 2023年度 | 87.10% |
| 2024年度 | 81.98% |
| 2025年度 | 85.09% |
学会は出題範囲を14項目(歴史・保険診療からはじまり緩和ケアまで)として公表しています。範囲は広く、肺癌だけを詰めても点が足りません。当サービスでは、テキストの構成と分量を踏まえて120問を次の配分で作成しています。学習の優先順位を考えるときの目安としてお使いください。
| 分野 | 当サービスの問題数 | 分野 | 当サービスの問題数 |
|---|---|---|---|
| 総論(歴史・保険診療・解剖・生理ほか) | 24問 | 外傷 | 5問 |
| 肺腫瘍(肺癌・TNM第9版ほか) | 18問 ※無料 | 循環器 | 5問 |
| 非腫瘍・感染 | 13問 | 肺移植 | 5問 |
| 手術手技 | 13問 | 胸膜 | 4問 |
| 周術期管理 | 9問 | 胸壁 | 4問 |
| 縦隔 | 8問 | 緩和ケア | 4問 |
| 気管・気管支 | 6問 | 横隔膜 | 2問 |
配点そのものは公表されていないため、これは公式の配点表ではありません。ただ、総論と肺腫瘍で全体の3分の1を超えること、周術期・手術手技のような「日常臨床では当たり前すぎて言語化していない領域」が確実に出ることは、テキストの構成から読み取れます。直前期に総論と周術期を放置しないのが、落とさないためのポイントです。
検索で「呼吸器外科専門医 過去問」を調べている方は多いのですが、正直にお伝えすると、市販・配布される形で過去問がまとまって手に入る試験ではありません。当サービスも過去問集ではなく、テキストと最新の規約・ガイドラインを読み込んで作成した完全オリジナルの予想問題です。教科書本文や過去問を転載したものではありません。
そのうえで、過去問の代わりに何をすればよいかというと、出題形式(X2型)に合わせた演習で、判断の速さと選択肢の切り方を鍛えることです。テキストを読むだけの学習では、2枝選択で問われる「1つずつの正誤判定」の訓練になりません。
実際に収録している問題を1問掲載します。肺腫瘍分野(18問)は登録不要・無料で全問お試しいただけます。
正解:a、b
正答の理由:第9版ではNが単一/複数ステーションでN2a/N2bに、M1cがM1c1/M1c2に細分化されました(いずれも予後差に基づく変更です)。
誤答のポイント:c:T因子は変更なし(胸壁浸潤PL3の議論はありましたが改訂は見送られました)。d:国内適用は2025年1月1日から。e:細分化されたのはN2であってN3ではありません。
出典表記の例:教科書 第VI章-1「原発性肺癌」D. 肺癌のTNM病期分類(第9版)、印刷p243〜244/『肺癌取扱い規約 第9版(TNM第9版)』
このように、当サービスの解説は正答の理由・誤答のポイント・周辺知識・参照ガイドラインの4段構成で、出典のページ番号を文字で明記しています(著作物のPDFは配布していません)。TNM第9版の適用年のように、改訂の細部まで問われうる論点を落とさない作りにしています。
呼吸器外科の予想問題を見る(肺腫瘍18問は無料) 全120問・14分野/専門医監修済み/お試し1分野 ¥3,000・全分野 ¥22,000(税込)試験までの残り時間に応じて、次の順に手をつけるのが現実的です。
残り2か月以上あるなら、総論・肺腫瘍・手術手技・周術期という分量の多い順に演習し、間違えた選択肢の「なぜ誤りか」をテキストの該当ページで確認します。残り1か月なら、全分野を一巡して弱い分野を特定し、規約・ガイドラインの改訂点(TNM第9版、肺癌診療ガイドライン2025年版)に絞って詰めます。残り1週間なら、新しい教材を増やさず、一度間違えた問題だけを回してください。
消化器外科専門医試験についても、同じ方式(公式テキスト準拠・完全オリジナル・専門医監修)で100問を用意しています。消化器外科専門医試験の対策ガイドもあわせてご覧ください。